薬剤師の年収は、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」で599万円(平均40.9歳)です。 この記事では、この数字を年齢・勤め先の規模・都道府県に分けて見たうえで、上場企業の平均年収とも比べます。 年収は「きまって支給する現金給与額(残業代を含む6月分の月給)×12+年間賞与」で計算しています。 表の全体は薬剤師の年収のページにあります。

全体と男女別

区分 年収 平均年齢
全体 599万円 40.9歳
男性 651万円 42.7歳
女性 556万円 39.3歳

月給は43.1万円、年間賞与は82.4万円です。賞与は月給の2か月分ほどです。

年齢別:50代前半まで上がり続ける

年齢 年収 月給 年間賞与 勤続年数
20〜24歳 400万円 33.2万円 1.1万円 0.5年
25〜29歳 501万円 36.8万円 59.5万円 2.4年
30〜34歳 564万円 40.9万円 73.5万円 4.8年
35〜39歳 614万円 42.7万円 101.7万円 9.2年
40〜44歳 646万円 44.9万円 107.2万円 12.7年
45〜49歳 667万円 47.2万円 101.0万円 12.9年
50〜54歳 745万円 52.6万円 114.0万円 15.2年
55〜59歳 709万円 52.4万円 80.1万円 14.2年
60〜64歳 685万円 50.1万円 84.2万円 15.6年
65〜69歳 559万円 41.4万円 63.0万円 14.9年
70〜歳 466万円 36.2万円 31.1万円 11.5年

20〜24歳の賞与がほとんどないのは、多くが就職1年目で、調査対象の前年1年間にまだ賞与の算定期間がないためです。 2年目以降の25〜29歳で501万円、30代後半で614万円、50〜54歳で745万円です。

勤め先の規模別:大きい会社ほど高いとは限らない

企業規模 年収 平均年齢 年間賞与
1,000人以上 592万円 36.7歳 97.9万円
100〜999人 614万円 44.3歳 70.1万円
10〜99人 584万円 44.3歳 67.8万円

1,000人以上の会社は賞与が多い一方、平均年齢が36.7歳と若く、全体の年収はほかの規模と大差がありません。 1,000人以上の会社は若い薬剤師が多いので、同じ年齢で比べたときの規模の差は、表の見た目とは違う可能性があります。

都道府県別:平均年齢の違いが混ざっている

都道府県別で最も高いのは熊本の762万円、最も低いのは宮崎の511万円です。 ただし平均年齢は熊本が47.5歳、宮崎が38.9歳で、 県ごとの平均年齢は30.8歳(福井)から57.7歳(香川)まで開いています。 47都道府県の平均年齢と年収の相関係数は0.39で、平均年齢が高い県ほど年収も高い傾向があります。

さらに、県の値は調査の標本から推計されたもので、薬剤師の人数が500人未満の県が7あります。 年収の高い県が、そのまま「給料のよい県」とは限りません。 転職先の県を比べるときは、同じ年代の求人の提示額で確かめてください。

上場企業と比べると

薬剤師の599万円を、上場企業3,778社の平均年収(有価証券報告書)に重ねると、 これを上回る会社は2,489社(65.9%)、下位から34.1%の位置です。

ただし上場企業の平均年収は全社員の平均で、平均年齢も会社ごとに違います。 薬剤師の資格を活かして民間企業に移る場合の業種ごとの見通しは、 医療技術職が民間で年収を上げられる業種で詳しく見ています。

薬剤師になるまで

薬剤師になるには、薬学部(6年制)を卒業して国家試験に合格する必要があります。 2019年度に薬学部へ入学した人のうち、国家試験に合格した割合は学部の中央値で63.0%です(2025年5月時点)。 学部ごとの数字は薬学部の一覧で、合格率の読み方は薬学部の「国家試験合格率」は3通りあるで説明しています。

数字を読むときの注意

  • 令和6年賃金構造基本統計調査の一般労働者の値です。パート・アルバイトなどの短時間労働者は含みません
  • 年収は6月分の月給×12+前年の賞与で計算した値で、本人が受け取った1年間の総額そのものではありません
  • 都道府県別の値は標本から推計されたもので、人数の少ない県ほどぶれます
  • 上場企業の年収は有価証券報告書の平均年間給与で、職種別ではなく会社全体の平均です

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