公務員の退職金の計算 ― 自己都合で辞めたらいくらか(手取り・支給率の早見表)

勤続年数と退職時の給料月額を入れると、国家公務員退職手当法の支給率で退職金を計算し、退職所得控除と税金を引いた手取りまで出します。自己都合で辞めた場合と定年まで勤めた場合を比べられます。地方公務員もほぼ同じ式です。

条件を入れる

給料月額は給与明細の「給料」(国家公務員は「俸給」)の額です。 地域手当・扶養手当・住居手当などの手当は入れないでください。退職金の計算には使われません。 自分の給料月額は国家公務員の俸給表でも確かめられます。

職務の級は国家公務員の行政職俸給表(一)の級です。 退職前の5年間(60か月)がずっとこの級だったとして調整額を出します。 地方公務員は級と区分の対応が自治体ごとに違うため、目安として使ってください。

勤続年数別の支給率の早見表

退職金の基本額は退職時の給料月額 × 支給率です。 給料月額30万円なら、支給率10.0で300万円になります(このほかに調整額が加わります)。 率は調整率83.7%を掛けたあとの値です。

勤続年数 自己都合 定年 自己都合は定年の何割か
1年 0.502 0.837 60%
3年 1.507 2.511 60%
5年 2.511 4.185 60%
10年 5.022 8.370 60%
15年 10.379 16.217 64%
20年 19.669 24.587 80%
25年 28.040 33.271 84%
30年 34.736 40.804 85%
35年 39.758 47.709 83%
38年 42.771 47.709 90%
42年 46.788 47.709 98%

自己都合の率は、勤続10年で定年の60%、20年で80%です。 勤続19年以下の自己都合は、さらに60〜90%に減らされる決まりがあるためです。 定年の率は勤続35年の47.709が上限で、それ以上勤めても増えません。

実際に支払われた退職金(総務省の公表額)

上の計算は制度の式から出した目安です。実際に支払われた額は、総務省「地方公共団体別給与等の比較」に 団体ごとに公表されています。当サイトが収録している自治体の平均です(一般行政職)。

区分 定年退職者等の平均 全退職者の平均 集計団体数
都道府県 2,199万円 1,401万円 47
政令指定都市 2,246万円 1,537万円 20
市区町村 2,178万円 1,477万円 898

全退職者には、自己都合で辞めた人や勤続年数の短い人が含まれます。 団体ごとの額は手当・ボーナス・退職金のランキングと、 公務員の退職金はいくらかにまとめています。

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計算方法

基本額
退職時の給料月額 × 勤続年数に応じた支給率 × 調整率83.7%。 自己都合は1〜10年が1年につき1.0、11〜15年が1.1、16〜20年が1.6、21〜25年が2.0、26〜30年が1.6、31年以上が1.2か月分(国家公務員退職手当法 第3条)。 勤続19年以下の自己都合は、ここにさらに60%(10年以下)・80%(15年以下)・90%(19年以下)を掛けます。 定年退職は勤続11〜24年なら第4条、25年以上なら第5条の率で、35年を超える分は数えません。
調整額
在職中の職務の級に応じた調整月額を、高い月から60か月分足した額です(第6条の4)。 ここでは退職前の60か月がすべて選んだ級だったとして計算します。 自己都合は勤続9年以下なら0、10〜24年なら半額。定年退職は勤続4年以下なら半額です。
勤続年数
退職金は1年未満の端数を切り捨てます(自己都合で6か月以上1年未満は1年)。 税金の計算では1年未満の端数を切り上げます。
所得税・住民税
(退職金 − 退職所得控除)× 1/2 に課税します。控除は勤続20年までは1年につき40万円(最低80万円)、 20年を超えた分は1年につき70万円です。勤続5年以下で、控除後の額が300万円を超える部分は1/2にしません。 所得税は速算表で出した額に102.1%を掛け、住民税は10%です(国税庁 No.2732)。 「退職所得の受給に関する申告書」を出していれば、退職金から天引きされて課税は終わります。

計算に入れていないもの

ここに出る額は、公表されている法令と税制から機械的に出した目安です。 実際の退職金は、勤め先の人事・給与担当や退職手当の条例で確かめてください。

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ほかの計算

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