国立大学法人で働く事務・技術職員の平均年収を、54法人について比較しました。
数値は、各国立大学法人が毎年公表している「役職員の報酬・給与等について」(令和6年度)に載っている 常勤の事務・技術職員の平均年間給与(実額)です。文部科学省が全法人分の資料をまとめて掲載しています。 年俸制の職員・任期付きの職員・再雇用の職員は含まれません。
大学教員を含めた常勤職員全体の平均にしないのは、教員と事務職員で給与水準が大きく違うためです。 文部科学省の取りまとめ(令和6年度)では、国立大学法人全体の平均年間給与は 事務・技術職員が609万円、大学教員が924.5万円です。両者を混ぜた平均は、 大学職員として働く人の年収より大きく高く見えてしまいます。大学教員の平均は各大学のページに分けて載せています。
給与は法人単位で公表されているため、名古屋大学と岐阜大学は両校を運営する東海国立大学機構の数字、 東京工業大学は統合後の東京科学大学の数字です。
上位10法人
| 順位 | 法人 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1 | 東京大学 | 720万円 |
| 2 | 総合研究大学院大学(総研大) | 700万円 |
| 3 | 電気通信大学 | 692万円 |
| 4 | 一橋大学 | 684万円 |
| 5 | お茶の水女子大学 | 683万円 |
| 6 | 京都大学 | 681万円 |
| 7 | 大阪大学 | 680万円 |
| 8 | 東京農工大学 | 679万円 |
| 8 | 東京外国語大学 | 679万円 |
| 8 | 政策研究大学院大学(GRIPS) | 679万円 |
54法人の平均は612万円、中央値は603万円です。
他の公的機関との比較
| 区分 | 件数 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 国立大学 | 54 | 612万円 |
| 独立行政法人・特殊法人等 | 32 | 812万円 |
| 政令指定都市 | 20 | 708万円 |
| 国家公務員(行政職の平均・人事院) | - | 712万円 |
| 都道府県 | 47 | 673万円 |
| 市区町村 | 1,721 | 616万円 |
国立大学以外の区分は、算出のしかたが違います(自治体は総務省の公表値からの換算、 国家公務員は人事院が公表する行政職の平均、独立行政法人は各法人の公表資料の常勤職員の実額)。並べて見るときは、各一覧ページの出典欄も確かめてください。
なぜ大学ごとに差が出るのか
国立大学法人の事務・技術職員の給与は、多くの法人で国家公務員の俸給表に近い体系で決まっています。 そのため、大学ごとの差は主に次の2つから生まれていると考えられます。
1. 勤務地(地域手当)
国家公務員と同じく、都市部の大学ほど地域手当が高くなる仕組みの法人が多く、 東京など大都市にある大学の平均が上位に並びやすくなります。
2. 職員の平均年齢と役職の構成
平均年齢が高い法人、管理職の比率が高い法人ほど平均は上がります。 規模の小さい大学院大学などは、数十人の平均なので構成の影響を強く受けます。 各大学のページに、事務・技術職員の平均年齢と人員を載せています。
数字を読むときの注意
- 常勤の事務・技術職員の平均です。 年俸制・任期付き・再雇用の職員は含みません
- 大学教員の年収はこれより大幅に高く、各大学のページで別に確かめられます
- 名古屋大学と岐阜大学は東海国立大学機構、東京工業大学は東京科学大学の数字です(法人単位の公表のため)
- 非常勤講師は含まれていません
- 給与は前年度(令和6年度)の実績です。毎年6月末に新しい年度の資料が公表されます