企業や自治体の単位ではなく、職種の単位で平均年収を比較しました。

このページの数値は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」や 各機関の公表資料をもとにした推計値です。 特定の勤務先の給与額ではなく、その職種全体のおおよその水準を示すものです。

上位25職種

順位 職種 推計平均年収
1 四大法律事務所(西村あさひ) 1,800万円
2 四大法律事務所(森・濱田松本) 1,750万円
3 四大法律事務所(長島・大野・常松) 1,700万円
4 医師(外科・消化器科) 1,500万円
5 公立病院医師(一般) 1,380万円
6 医師(精神科) 1,300万円
7 医師(勤務医・全国平均) 1,200万円
8 裁判官 1,100万円
9 検察官 1,000万円
10 弁護士(事務所勤務) 900万円
10 国立大学法人教員(教授) 900万円
12 日本銀行職員 850万円
13 消防士(東京消防庁) 828万円
14 外交官(外務省専門職) 820万円
15 警察官(東京都警視庁) 815万円
16 公認会計士(監査法人勤務) 800万円
17 検察事務官・検察官 780万円
18 公立学校教員(東京都) 768万円
19 外務省職員 750万円
19 独立行政法人(JAXA・産総研等) 750万円
21 警察官(神奈川県警) 748万円
22 東京都職員 740万円
23 警察官(大阪府警) 735万円
24 財務省職員 720万円
24 国立大学法人教員(准教授) 720万円

68職種全体の平均は781万円、中央値は700万円です。

読み取れること

上位は「資格が参入障壁になっている職種」

上位10位までを占めるのは、法曹(弁護士・裁判官・検察官)と医師です。 いずれも国家資格が必要で、資格取得までに長期間の教育と試験を要します。

参入に必要なコストが高い職種ほど、平均年収が高いという関係が見て取れます。 ただしこれは、資格を取れば必ずその年収になるという意味ではありません。

医師は診療科で大きく違う

医師のなかでも幅があります。

  • 医師(外科・消化器科):1,500万円
  • 医師(精神科):1,300万円
  • 医師(勤務医・全国平均):1,200万円

同じ「医師」でも、診療科・勤務先(大学病院か市中病院か)・ 勤務形態(常勤か非常勤か)によって差が生じます。 「医師の平均年収」という単一の数字は、実態を単純化しすぎています。

警察官・消防士は勤務地の影響が大きい

  • 消防士(東京消防庁):828万円
  • 警察官(東京都警視庁):815万円
  • 警察官(神奈川県警):748万円
  • 警察官(大阪府警):735万円

同じ警察官でも、都道府県によって80万円の差があります。 これは地方公務員の地域手当と同じ構造で、 勤務地の地域手当の支給割合が年収に直結するためです。

平均と中央値の差が大きい

68職種の平均781万円に対し、中央値は700万円です。差は81万円あります。

これは上位の法曹・医師が平均を押し上げていることを意味します。 「職種別の平均は781万円」という理解より、 「半数の職種は700万円以下」という理解のほうが実態に近くなります。

この数字の限界

職種別データは、企業別データとは性質が大きく異なります。

  • すべて推計値です。 特定の勤務先の給与額ではありません
  • 経験年数の影響が非常に大きい職種があります。 弁護士・医師は 経験年数によって年収が数倍変わります。平均値はその中間にすぎません
  • 開業と勤務では別物です。 「弁護士(事務所勤務)」「医師(勤務医)」と 明記しているとおり、独立開業した場合の収入は含まれていません
  • 雇用形態を区別していません。 常勤・非常勤、任期付き・任期なしが混在します
  • 「四大法律事務所」は職種ではなく特定の組織です。参考値として掲載しています

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